またたび日記

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TSUNAGARI

2003年7月14日(月)

 
 うまく伝えられそうにないけど、今、記しておきたいこと。
 
 昨年あたりから、強く意識するようになったキーワードに「つながり」
がある。以来、いろいろな場面で遭遇したり、
考えたりするようにな
った。
 
 意識し始めたからよけい引っかかってくるのか、そのような流れが私
にもわかるほど世の中で大きくなりつつあるのか、はたまた
自分が乗
り遅れているだけなのかは、わからない。


  でも、そんなことはまあ、どうでもいいことだ。生きている限り、自分
の目を通してしか、世界を見ることはできないのだから。

 
 旅先では、目玉になる風景や動物もさることながら、その土地に
根を下ろす人たちのことが、心のどこかで気になっている。文化や言
葉が違う遠く離れた場所でも、人々はそれぞれの日々を営んでいる。
あたりまえなことを、再確認する。
 
 私にとって旅の収穫のひとつに、日常生活に戻ったとき、そんな遠い
場所がリアルに感じられるということがある。それは言い換えれば、
「つながり」を心に留めおくということなのかもしれない。
 
 またたび日記遅シリーズ(い、未だ未完)「アラスカ旅日記」でもち
らりと触れたが、あの旅では「つながっている」ということに実感
のよ
うなものが伴う瞬間があった。
 
 デナリ国立公園はずれにあるキャンプ場のテントの中で寝ころんで、
大地を背に、その土地に根を下ろして生きる動物や
植物や人々の
ことを考えていると、自分から細い根っこがのびてきて、
あらゆるいのち
と絡み合っているような気分がやってきた。
 
 そのイメージを絵にするなら、よくポスターなんかで見かけるような、ぐる
りと
生き物たちが乗っかった丸い地球があり、生き物それぞれから地球の
内部へ向かって、あちこちに根っこがのび、絡み合ってるというものだった。
 

 よく足を運ぶ屋久島では、空と海と人と森が目に一度に飛び込んで
くるから、全てが合わさって島であることが、視覚的にもつかみやすい。
もしかしたら、アラスカ旅での感覚は、すでに私の中で育まれていたのか
もしれない。
 
 
 ガイア理論というものがある。ご存じの方も多いだろうが、地球が
とつの生命体であるという考え方で、科学的な考察に由来する。
生物、空気、海、風、水、岩、大地がつながっていることを示す。
 
 時間も、つなぐ。わたしたちは祖先をさかのぼることで、つながる。
さらにさかのぼれば、生物は根源的につながる。水は悠久の時間の
流れの中で、つながりながら、めぐる。
 
 「つながり」の認識は、自分以外の生き物や自然を尊重する心の
ありように通じるような気がする。そして、大切なことは、机上の理論で
はなく、実感としてとらえられるかどうかであるように思う。もし、それが
できたなら、少しずつ何かが良い方向に変わっていくような気がするの
だ。
 
 では、どうすれば「つながり」を実感として、あるいは近しいものとして、
とらえることができるのだろう?
 
 今後、自分自身がその実感を求めながら、このテーマと、長く向き
合っていくような予感がする。
 
 
 
 モッチョム岳より望む (屋久島 2002年2月)                                

 



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