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オキザリス(春の庭)
2005.3.26

「魂の底」

気持ちの揺れを言葉にするのは
困難

確かに揺れている
それは私の生における
紛れもない事実

なのに
手に取らなければ過ぎゆくこと
でもある

どうして気持ちが揺れるの
なぜさざ波がたつの

もし
魂の底に降り立つことができたなら
わかるかもしれない

わたしは
わたしの道の真ん中を
歩いてゆけるかもしれない






新緑(西表島)
2005.3.19

「言わなかったこと」

言わなかったこともある
きみにぶつけたコトノハつぶて
それで全てと思われてても
仕方がないかもしれないが
言わなかったこともある

言わなかったことばかり
言わずにいたり
言えずにいたり
言いそびれたり
頭掻いたり

触りたかったり
触れなかったり
手を伸ばしたり
また引っ込めたり

そんなふうにして
思えばそんな風にして
言わなかったこともある






夕暮れ
2005.3.11

「フチのところを」

フチのところを歩いています
ぐるぐる ぐるぐる ぐるるるる

音楽とっくに鳴りやみました
るるるる るるるる るるるるる

周りの景色は過ぎゆくけれど
距離はずうっと同じまま

誰かがほら今手を振りました
色とりどりの景色の中で

フチのところは楽しいだとか
おもしろいとかいうことでなく

フチがどんどん勝手に進み
足がただただ前に出るだけ

どんどんどんどん 前に出るだけ
どんどんどんどん 前に出すだけ





ナーラの滝(西表島)
2005.3.5

「呼吸困難」

成しえぬことを思い出した日
わたしがわたしの呼吸を止める

生きていなくともいいんだと
半ばなぐさめ
半ばあきらめ
知らぬ間に浅くなる

すぐに苦しくなって
また水面に浮かんでパクパクと
なりふりかまわずパクパクと
いっそ早くたどりついて
パクパクと

呼吸困難
道のり果てなく