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2004.10.30
「きみとの距離のはかりかた」
冬の初めの冷たい雨が降る夜に
つらつら考えてる
きみとの距離のはかりかた
近づきすぎて引かれたり
「自分のことは?」と言われたり
踏みこみすぎにだんまりのあと
ふいに妙に開いてくれたり
でもまた
あれはなんだったのかと思うくらい
閉じてしまったり
つついても割れない
ノックするとヒビ
更に厚く塗りこめられ
ある日にはそのてっぺんがパカッとあいて
笑っている顔がのぞく
ぼくは気づく
きっときみもあれこれ思いをめぐらせている
うまくいかないことも
いとおしいのだと
2004.10.23
「泣きたくなる」
きみが泣くから
きみが怒るから
きみが笑うから
泣きたくなる
きみがうそをつくから
きみがあやまるから
きみが告白するから
きみが冷たいから
きみがやさしいから
きみが大人びるから
きみが無邪気だから
きみがのびのびしているから
きみの声を聞いたから
きみがぼくを見るから
きみの体があたたかいから
泣きたくなる
2004.10.16
生きている私の脳が映し出す
自分不在の景色
この世で笑うため
この世で話すため
この世で歩くため
いつでも眺めている
2004.10.9
あれいまなんでナミダした?
すぐにわすれてしまっても
ほおのあたりはひりひりと。
2004.10.2
はかりかねてる人との距離を
上手にこなしているように
思いこんでは傷ついた。
無自覚のうち水晶も
多くの傷で偏光放ち
今やきみはひと色でない。
それはきっとわるいことじゃない。
それはきっと楽なことでもない。
それはきっと、愛すべきこと。