またたび日記

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4×4なひとたち 

2002年2月17日(日) くもりのち小雨

 雪遊びに連れて行ってもらった。四駆で。雪遊びに連れて行ってもらった。四駆の。
えーっと、つまり、ある四輪駆動車クラブの雪遊びに連れて行ってもらった。
 こんなまどろっこしい書き方になってしまうのは、結局今日の集まりがどういうものだっ
たのか、よくつかめていないからなのかもしれない。
 
 知り合いの車改造屋さんが近所に越してこられた。いや、なんか違う。四駆車の修理や販売
などを手がけるかつてお世話になった知り合いが、近所に越してこられた。その人は私が学生
だった時分にアルバイトしていた喫茶店のマスターでもあった。『山』や『焚き火』や『野外で食事』
に反応してしまう私は、かねてより時々マスターにお会いする折には、「今度『集まり』につれてっ
てくださいよお」とお願いしていた。それが今回ようやく実現したのだった。自宅近くに事務所を移
され、顔を出しやすくなったというのも今回の参加につながった。(出不精な私は、ちゃんと約束す
るまでが長い。)

 新しい事務所を訪ねると、当日の予定欄には『雪中行事』と書かれてあった。昨年の5月以来
まとまった雪にはご無沙汰だった私は『雪』というひと文字だけで心が躍る。前々日にちゃんと
『参加します』と意思表示もした。
 
 大阪は北摂にある事務所に午前8時集合。事務所の名は『ガレージアンクル』(以下『アンクル』)
という。待ち合わせていた若い夫婦一組と共に出発。目的地は滋賀県の朽木(くつき)村。マスタ
ーの車に乗せてもらう。もちろん双方4×4。(マスターはジープ、若夫婦はランドクルーザー。)
 途中で黒のやはりジープと合流。20代前半の男性。この人は最近アンクル経由で納車を済ませた
ばかりで、金曜日に事務所で嬉々としてタイヤ交換しているのを実は目撃していた。今日は一段と頬も
緩んでいるようだ。途中でコンビニに立ち寄る。そこでもう1台またまた黒のジープと合流。ちょいと
年上の男性。
 
 ちょっと驚くことがあった。若夫婦女性側の田舎は屋久島だという。正確には彼女の親の実家が
屋久島ということだろう。とりあえず今度行くことがあればメッセンジャーする旨を伝えた。彼女は次
回四駆で屋久島に行きたいそうだ。なるほどそうだろうと、うなずく。

 これで4×4が総勢4台となった。1号線を抜け、京都は堀川通りを北に進み、八瀬、大原を通って、
大津に入る。みなさん無線を車に積んでいるので、いろんな連絡やら雑談やらもスムーズ。
しばらく走ると沿道には雪落ちを助ける昔ながらの三角屋根が目立ちはじめる。同時にようやく積雪も
ちらほら認められる。マスター曰く、雪は例年になく少ない。やはり暖冬なのだろう。安曇川沿い、
旧鯖街道を北上する。何で鯖街道なんだっけ?その名のとおり鯖を運んだろうことは、想像に難くない
が、またちゃんと調べてみよう…(と思いつつ、これを書いている時点ではまだ調べていない)。

 最終合流地点のコンビニで新たに4台加わる。言うまでもなく全員4×4。ランクルが多い。しかも
かなり以前の車種もある様子。何もかも目新しい私は、道すがら半ばインタビューアーと化して、マス
ターに質問を浴びせた。ひとつ紹介すると「なぜ『四駆』なのか?」という、「なぜ山に登るのか?」の
ごとき根源的な質問をしてしまった(私の悪い癖かもしれない)。マスターはあまり間をおくこともなく答
えた。(大阪弁でどうぞ。)
「今の日本では車がステイタスになってることが多いし、事実乗り換えの周期も短いやん。四駆はパ
ーツを変えながら大事に乗っていける車やねん。」
更に質問。「でも、今は『そうでない四駆』も多いですよね?」
「今の日本的な発想の車はそうなる。」

 朽木村にはスキー場や温泉があり、周囲にはロッジ風の建物もちらほら目に入ることから、結構
いろいろな野外活動を楽しめるところなんだろうなと推察。日帰りでも自然に触れあえる場所に
容易に行けてしまうのが関西の魅力のひとつだ。もう少し、身近な自然にも目を向けてみてもいいの
かもしれない。

 そんな感じであれこれ話したり思ったりしているうちに、目的の林道に到着。ここは除雪していない
アスファルトの道。要するに本日メインの遊び場。みなさんおもむろに長靴に履き替えて、チェーンを
巻きつけはじめる。なかなかチェーンが取り付けられない人のところに集まるときですら、早くも楽しそうだ。
 そして、スタート。ゆっくりゆっくり楽しみながらの運転。先客が既に走っていたようで、轍ができてい
るため、ラッセルとまではいかないが、ギュッギュッと雪を踏みしめつつ進んでいく。久しぶりの雪景色。
雪玉がクリスマスツリーのように、たくさん木々にぶら下がっている。スキーで林道を下っているような
気分になる。雪だぁ〜。

 雪景色に気をとられているうちにてっぺんの広場に到着。正午前だった。ほかにも沢山の車が遊びに
来ていた。勿論全部4×4。ランクル、ジープ、ジムニー…。
 タープの下で昼食を取りつつ、七輪で焼いた餅をいただく。もし私が車を持ったら、これは真似したい。
七輪。
 
 おなかが膨れたので、周辺をちょっと歩きに行くと、程なくそり遊びをしている兄妹発見。同じグループの
人の子どもたちだ。『きらりん。』すかさず傍らに置いてあったそりを貸してもらう。お兄ちゃんが先に作って
いたルートを借りて(悪い大人だね)、妹が作った階段を登らせてもらい(ほんとにね)、たて続けに数回滑
った。うーん、楽しい!

 そのうち四駆のみなさんが遊びだす。雪に突っ込んでいって、別の車が牽引する。道なき道をアップダウ
ンする。車と共に雪と戯れているといった印象だ。嬉しさが伝わってくる。少々呆然としつつ、見物した。
   
 帰りは温泉に寄った。よく遊んで、ちょっとしたけだるさと共に帰途につく『あの感じ』だった。ついうとうと
とする。横でマスターもついうとうととしていたようだった。おいおい。
 初参加の「雪中行事」、雪景色を目にすることができて嬉しい1日だった。マスターありがとう。で、一番楽し
かったのは、今のところそり遊びのようです。ごめんなさい。

(おわり)
 
本日の走行距離:約180km


         

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